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岩手日報 (2001/02/12)
 

写真建築業界の構造に風穴あける仕組み

子供も大きくなってきたことだし、そろそろ家を建てようか。金利の低い今がチャンスよと、妻も言う。広いリビングに子供部屋、それと書斎も欲しいな。 夢は、膨らむ一方だ。
 新聞広告をチェックして、日曜日は家族で住宅展示場へ。だけどハウスメーカーは、あれこれPRをする割に、こっちの希望を満たす物件はなかなか見つからない。現実はこんなもの、専門家の意見に従おう、と自分を納得させつつ、いつの間にか話は進む。
 だがこの本は、ハウスメーカーや工務店に頼まなくても家は建つという。しかも安くていい家が。そんなうまい話があるだろうか。
 元請け、下請けの工務店、孫請けの専門工事会社と流れる通常の仕組みでは、そのたびに代金が加算される。だから自然と価格は高くなる。しかも画一化、パッケージ化されて個性は失われる。言われてみれば当たり前の話だ。
 これに対し、著者らがつくった「オープンシステム」は元請け会社を介さず、建築主の依頼を受けた設計事務所が代理人となり、それぞれの専門工事を分離発注する。設計士が最後まで携わるので建築主の思いが反映され、重層的な請負ではないので従来より1〜3割は安く上がる、という。
 要するに、インターネットで作り手と消費者が直接取引きし始めたのと同じようなことらしい。著者は建築業界の構造に風穴をあけようとしているようだ。家の値段に不透明感を抱いていた40代以上の男性に多く読まれているという。
 一括請負でないので、設計士との打ち合わせなどに時間がかかりそうだが、ある意味では当たり前のことかもしれない。何と言っても、一生に一度の大きな買い物なんだから。
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