オープンシステム関連情報
各種メディアへの掲載、建物の受賞等、オープンシステムに関する情報です。
 

岐阜新聞
  2002年12月15日(日)

オープンシステムの現代設計事務所
ぎふ経済   建築主に情報開示
造り手見える家づくり
写真 
 「造り手の顔と、価格の決定過程が見えるような家造りが求められている。それをコーディネートし、サポートするのがわれわれの仕事」と語る現代設計事務所(本社大垣市割田)の桐山貞善社長。
 ハウスメーカーなどによる住宅建設の一括請負方式に対し、設計事務所が建築主の代理人となり、家造りにかかわる各種の専門工事業者を分離発注する方式で建設するオープンシステム″を導入し、受注実績を着々と伸ばしている。
 同社が実践しているオープンシステムは、計画から完成まで、仕入れや価格を含め、建築主にすベての情報を開示し、家造りを進めていく。設計事務所が全体を統括し、建築主と相談しながら個々の専門業者を決めていくスタイルで、「元請けから下請けへと流れていた建築工事では、依頼主は造り手の大工職人の顔までは知らない。元請けを外し、依頼主と工事を行う専門業者とを直接結ぶことで、顔の見える家造りを可能にしている」と桐山社長。「仕入れも入札方式を取り入れるなどしているほか、住宅価格に反映する営業コストなどの間接経費も削減することで、ト−タルで10%程度は安く建てることができる」と、価格メリットを強調する。
 このシステムを導入する全国の設計事務所でグループ「オープンネット」も設立。中心メンバーの一人として普及に力を入れる。
 会社を創業し15年目。以前はゼロに近い状態だった個人客も、年々増加しており、同システムを導入してからは、わずか5年間で40件を超すまでの実績を挙げている。良質でありながら、できるだけ安い家を造るため、営業コストをかけずに、建築現場見学会やセミナーなどを通じて、自社とオープンシステムの売り込みを図っている。
 「住宅は単に住む場所ではなく、暮らしの空間。規格化されたカタログの家よりも、住む人の希望に細やかに応えていくオーダーメイドの家を希望する人が徐々に増えている。理想とする家を建ててもらうために、依頼主との打ち合わせには半年以上、一年近くの時間をかけるケースも少なくない」という。
 顧客のオリジナル性を追求した家造りの実績を積み重ね、さらなる受注増を目指す。

 【オープンネット】
オープンシステム方式を取り入れる全国の建築設計事務所で四年前に発足した。当初は13業者でスタ−トしたが、現在は約250業者を数え、県内では2業者が参加している。工事の保証や完成後の補償なども設けており、参加業者数のスケールメリットを生かしながら損保との契約や自家共済を創設し、オープンシステムの制度充実を進めている。

(写真)現代設計事務所の造り手の顔の見える家造りで建築中の住宅=岐阜市萱場
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