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『北海道建設新聞』〜2002年11月13日
  CM方式で住宅を建てる〜専門工事業者に分離発注

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CM方式で住宅を建てる


専門工事業者に分離発注



 「オープンシステム」という住宅つくりが全国の設計事務所で静かな広がりを見せている。工務店を通さず、いくつもの専門工事業者に分離発注するCM(コンストラクションマネジメント)方式で住宅を建てるのが大きな特徴だ。1992年に鳥取県米子市の山中設計(山中省吾社長)が始め、口コミなどでネットワークが構築され、現在、約250社の設計事務所が参加している。

 小西建築工房(札幌)の小西永高社長は、事務所を開設した三年前にこのシステムと出合い、強い関心を持った。

 もともとCM方式で住宅つくりをしたいと考え、勤めていたハウスメーカーから意を決して独立したのが99年。しかし、個人事務所だけで行うことに困難を感じていた。

 そんな時、たまたま目に入ったベンチャービジネスの情報誌で「オープンシステム」を知り、すぐに入会した。システムはフランチャイズ方式ではなく会員制。「年間12万円という会費の安さも魅力だった」(小西さん)

 参加する設計事務所は得意とする技術や施工例、法務などさまざまなノウハウとともに資材ルートなども提供して、インターネットで共有する。専門工事業者はこのシステムに登録した上で、受注希望物件があれば見積もりに参加し、決きれば施主と直接契約する。不測の事態に備えて、建物補償共済も用意した。

 小西さんは「建築コストが透明なことは施主にとって大きなメリット。中間コストがかからないことから、同じ工事費でハウスメーカー以上のものが提供できる」とその魅力を語る。

 小西建築工房では、専門工事業者と工事請負契約を結ぷ際「契約金」の席を設ける。皆で顔を合わせ、それぞれに印鑑を押すことで信頼関係が高まり、互いに気が引き締まる。

 「米国でCMは一般的だが、日本や北海道ではまだまだ広がりが少ない。よく分からないと言われることもある。講習会など少しずつ広める体制づくりが必要」と小西さんは意気込む。

 今春、小西建築工房はファイナンシャルプランナー会社と業務提携をした。住宅つくりの資金計画とともに、トータルのライフプランニングをしてもらいたいという配慮からだ。もちろんオープンシステムの会員も利用することができる。

 「施主も業者もリスクがないのが一番望ましい。このシステムは、それが可能になる」(小西さん) すべてオープンな住宅づくりはこれからも続く。
掲載者 staff@open-net.co.jp
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