オープンシステム関連情報
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建設工業新聞 2004年8月18日
  27日から金沢・富山で〜専門工事業者向け勉強会 & 学生たちと共同設計〜国立石川、米子高専で授業

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27日から金沢、富山で
専門工事業者向け勉強会 オープンシステム


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 住宅建築の分離発注方式「オープンシステム」の専門工事業者向け勉強会・説明会が27日から、金沢・富山で開かれる。
 オープンシステムとは、工務店やハウスメーカーなど中間流通を省き、施主が専門工事業者に直接依頼する仕組み。工事を進める上で必要な具体的サポートは設計事務所が行う。1992年に誕生し、現在は全国で約280社の建築設計事務所が参加している。
 今回の勉強会では、山中省吾オープンシステム代表が講師を務めるほか、会員となった石川県内の7事務所、富山県内の10事務所が自社の近況や今後の目標などについて報告する。日程は27日に金沢市の金沢全日空ホテル、28日に富山市のオークス・カナルパークホテル富山となる。時間は午後3時から。
 参加の申し込みは19日までにみずほ建築事務所(076-237-3286)へ。




学生たちと共同設計
施主の理解で実際の住宅を教材に
国立石川、米子高専で授業
 オープンネット


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  住宅建築の分離発注方式「オープンシステム」を全国展開するオープンネット(鳥取県米子市、山中省吾社長)では、工業高専の学生たちとのコラボレーションにも力を入れている。
 金沢市内の会員であるみずほ建築事務所は、国立石川工業高等専門学校(石川県津幡町)の学生と共同で全国初のケースとなる住宅(W2F124坪)を設計している。また、オープンシステムの発案者でもある山中設計(鳥取県米子市)も、国立米子高専(同)と取り組んだ物件(W2F70坪)の計画案がほぼ固まり、まもなく契約を迎える段階だ。
 米子高専の場合、今年4月から製図の授業として取り上げられ、建築学科の5年生7人が選択した。学生たちは、施主の条件や要望を数回(1回約2時間)にわたってインタビューした上で、3チーム(1組2〜3人)に分かれて基本設計を行い、アイディアを出し合った。
 その後、山中設計のプランと合わせて計4案を施主に提示し、それぞれの長所を取り入れて最終案をまとめた。学生には困難な実施設計や見積もり分析、施工監理は設計事務所が担当した。同社の山中省吾代表は「手間がかかるが、学生たちのユニークな発想は刺激になる」と手応えを感じた。石川高専でもほぼ同じ内容だ。
 今年4月から全国の国立高専は単一組織として独立行政法人化された。こうした中で、山中代表は「教育が現場から遊離した状況を変えたかった。施主には不安もあっただろうが、『生きた学問のために』と快諾を得た。学生が施主とじかに触れ合い、貴重な経験になるはず」と強調する。今後も理解ある施主を探し求めながら、学生との共同作業を拡大させたい考え。
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