オープンシステム関連情報
各種メディアへの掲載、建物の受賞等、オープンシステムに関する情報です。
 

『ニューハウス』2004年10月 (有)伊藤道代建築設計事務所
  『ニューハウス』2004年10月の表紙に掲載されました。



特集:成功のカギは間取りにあり!


家族が帰ってきた時に
気配がわかる1階にLDKを配置。
採光は吹き抜けを設けることで解決!


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木や珪藻土を使った温かみのある室内に
メタリックな家具を組み合わせて個性的な住空間をつくる。

■東京都/Yさんのお宅



アイアンを使いたい。内装は黒っぼくバリのホテル風に。木とメタリックなものの組み合わせを楽しみたい……」など、ほしい家をはつきりとイメージしていたYさん夫妻。「外観をコンクリート打ち放しにしたかった」など、予算面から諦めた部分も多少あったが、Yさんのライフスタイルがそのまま映し出された思い通りの家ができあがった。

 マンション暮らしだったご夫妻は、2人めのお子さんが生まれるのをきっかけに、家を建てようと決意する。ご主人は親戚が材木屋であったことから、建主が直接職人に仕事を発注するオープンシステムを採用したいと考えていた。そしてインターネットで「オープンシステム」を検索していた時に見つけたのが伊藤さんの設計事務所。伊藤さんをパートナーに自ら参加しての家づくりとなった。

 「オープンシステムは契約会で業者や職人さんと直接顔合わせができるので、家づくりに参加したい方には向いていると思いますよ」と伊藤さん。

 プランニングは、「明るいリビングにしたい」というYさんの要望に、伊藤さんはあえて1階にそれを配置。子供たちが小・中学生になつた時にも帰ってきたことが気配でわかるし、使い勝手を考えてもその方がよいと判断した。採光はダイニングテーブル上に設けられた吹き抜けから降り注ぎ、そのため1階のオープンな空間は開放感にあふれている。初期プランでは独立していた和室も(19頁参照)、現プランでリビングに連続した空間となり、1階には閉鎖した部屋はひとつもない。

 このようなオープンなプランはこの家の魅力だが、もうひとつの特徴は無垢の床に珪藻土塗りの壁と、自然素材をふんだんに使っていること。

 そして、アンティークの味わいある木の家具とともに配されているのが、ステンレスなどの無機質な素材の家具や、アイアンの把手や手摺り。異素材をうまく組み合わせて自分流の暮らしをつくり出しているのも、参考にしたいところである。

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■Data

家族構成●夫(35歳)妻(31歳)
     長女(3歳)長男(1歳)
敷地面積●166.60u(50.40坪)
1階面積● 68.63u(20.76坪)
2階面積● 66.75u(20.19坪)
延床面積●135.40u(41.00坪)
構  造●木造2階建
竣  工●2003年11月
用途地域●第一種低層住居専用地域
建ペい率●5割地区
容 積 率●10割地区

■備品リスト

システムキッチンはトーヨーキッチ
ン&リビング。照明器具は小泉産業。
衛生機器はINAX。冷暖房機器は東芝。

設計/伊藤道代建築設計事務所
川崎市麻生区上麻生4−49−18−206
Tel044−969−9122
Fax044−954−7444
HTTP://WWW.michiyo.co.JP
e-mail:michi1@michiyo.co.jp

施エ/オープンシステム
   (分離発注方式)

伊藤道代建築設計事務所
伊藤道代(いとう みちよ)

●1965年神奈川県生まれ。
'85年東洋英和女学院短期大学卒業。
'92年東海大学第二工学部建設工学科卒業。
'87〜'98年PE建築設計事務所勤務後、
'98年笈ノ藤道代建築設計事務所設立。
CM方式(オープンシステム)による建築を勧める。
吹き抜けの効果を採り入れた空間づくりをモットーに、
素材の触感にもこだわる。
掲載事務所 michi1@michiyo.co.jp
(有)伊藤道代建築設計事務所




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